営業リストを AI で自動作成・補完
「東京の中堅 SaaS 企業 100 社」と頼むだけで、候補企業の一覧、事業概要、連絡先候補、優先順位づけまで整える。インサイドセールス・マーケ向けの 45 分シナリオ。
想定読者: インサイドセールス・マーケ
展示会後のフォロー先集め、新しい業界への開拓、ABM の対象選定。営業リスト作成は売上に直結するのに、実際は「Google 検索して、会社サイトを開いて、事業内容を見て、Excel に貼る」の繰り返しになりがちです。このシナリオでは、Bright Data を Claude につなぎ、企業候補の洗い出しから基本情報の補完までを 45 分で半自動化します。最初は 30 社から始め、良ければ 100 社まで広げる進め方が安全です。
こんな業務に効く
- インサイドセールス: 新規開拓の対象企業リスト作成
- マーケ: セミナー集客やホワイトペーパー配布先の抽出
- 事業開発: 提携候補・代理店候補の初期リストアップ
- 営業企画: 既存顧客に近い企業群の追加発見
- 採用広報: ターゲット業界の企業マップ作成
Before / After
| 観点 | これまで(手作業) | Bright Data × AI |
|---|---|---|
| 作成時間 | 100 社で半日から 1 日 | 30 社なら 20 分、100 社でも 1 時間前後 |
| 情報の粒度 | 社名と URL だけで終わりがち | 事業内容、所在地、連絡先候補、優先度まで付く |
| 抜け漏れ | 検索上位だけに偏る | 条件を変えて候補を広く拾える |
| 引き継ぎ | 担当者の勘に依存 | 同じプロンプトで誰でも再現しやすい |
| 次の行動 | 絞り込みが別作業 | AI が「まず当たるべき 20 社」を提案 |
できあがるイメージ
あなた: 「東京に拠点がある中堅 SaaS 企業を 50 社探してください。従業員規模 50 から 500 名、B2B、直販またはインサイドセールス型を優先し、社名、URL、事業内容、所在地、問い合わせ先ページ、開拓優先度 A/B/C を表で整理してください」
Claude: 「候補 50 社を整理しました。優先度 A は 14 社です。
会社名 事業概要 所在地 問い合わせ先 優先度 理由 〇〇株式会社 営業支援 SaaS 東京都港区 あり A 御社の既存顧客と近い規模 △△株式会社 CS 支援 SaaS 東京都渋谷区 あり A 直販組織が明確 続けて、優先度 A の 14 社だけ企業メモを 3 行ずつ付けますか?」
用意するもの
- Bright Data アカウント
- Claude Desktop または Dify
- 狙いたい企業条件のメモ
- 出力先の Google スプレッドシート か Excel
- 45 分の初期設定時間
設定手順(45 分)
Step 1: Claude Desktop に Bright Data を接続する
Claude Desktop で Bright Data を AI に持たせる に沿って接続します。まずは個人で精度を試すのが一番早いです。チームで共通ボット化したいなら、あとで Dify で Bright Data ワークフローを組む に載せ替えれば十分です。
Step 2: 先に「良い見込み客の条件」を 5 行で決める
AI に丸投げする前に、次だけは人が決めます。
- 狙う業界
- 地域
- 会社規模
- 除外したい条件
- 優先したい特徴
例:
- 業界: B2B SaaS
- 地域: 東京本社
- 規模: 従業員 50 から 500 名
- 除外: 受託開発中心、個人事業
- 優先: 営業組織があり、フォーム問い合わせが可能Step 3: Claude に企業候補を探させる
最初の依頼は 20 から 30 社に絞ります。
Bright Data ツールを使って、以下の条件に合う企業候補を 30 社探してください。
- 業界: B2B SaaS
- 地域: 東京本社
- 規模: 従業員 50 から 500 名
- 除外: 受託開発中心、個人事業
- 優先: 営業組織があり、フォーム問い合わせが可能
各社について、社名、公式サイト URL、事業内容 2 行、所在地、問い合わせページ URL の有無を表にしてください。
不明な項目は「要確認」と書いてください。Step 4: 優先順位を付けてもらう
候補が出たら、続けてこう聞きます。
この 30 社を、開拓しやすさの観点で A/B/C に分けてください。
判断理由を 1 行ずつ付け、A だけを先頭に並べ替えてください。Step 5: スプレッドシートに貼る前提で整形する
この表を、Google スプレッドシートに貼りやすい列順に整えてください。
列は「会社名、URL、事業内容、所在地、問い合わせ先、優先度、理由」にしてください。Step 6: 週次で回すテンプレートにする
精度が良かった条件は、Claude のプロジェクトや定型文に保存します。毎週「業界だけ差し替える」運用にすると、別商材でも使い回せます。
さらに自動化したい場合
- Dify 化: 営業メンバー全員が同じ品質で使うなら、入力欄に「業界」「地域」「件数」だけ置いた Dify ワークフローにすると運用しやすいです。
- CSV 自動出力: 出力結果を Google スプレッドシートに毎回追記する流れまでつなぐと、月次の開拓管理にそのまま使えます。
- 追客準備まで拡張: 優先度 A の企業だけ、ニュースや採用情報も追加で要約させると、初回メールの切り口づくりまで進められます。
法務・運用の注意
- 取得対象は 公開されている企業情報 に限定します。
- 個人のメールアドレスや直通番号を無理に集める運用は避け、まずは 企業窓口 を中心にします。
- 連絡先の利用可否は、自社の営業方針と個人情報保護ルールに合わせて判断してください。
- AI が補完した情報は、そのまま送信に使わず、最終確認を入れる運用が安全です。
つまずきポイント
- 候補が広すぎる: 「SaaS」だけでは雑多になります。業界、地域、規模の 3 軸を必ず入れます。
- 問い合わせ先が見つからない: コーポレートサイトと製品サイトが分かれている会社があります。プロンプトに「会社概要ページと問い合わせページを両方確認して」と足してください。
- 精度にばらつきがある: 最初から 100 社を狙わず、30 社で条件を詰めるほうが早いです。
- 営業に使える粒度にならない: 最後に「この会社に今当たる理由を 1 行で」と聞くと、優先順位づけが実務寄りになります。