Lv2 ・ 90 分
Step 2 SERP 順位監視(ビジネス向け)
検索順位の定点観測を、n8n と Slack 通知でノーコード運用する。
このハンズオンでは、Google の検索結果を毎日確認し、順位が大きく動いたときだけ Slack に通知する流れを作ります。Python や cron の代わりに、n8n + Bright Data + Slack で進めます。
SEO 担当、広報、コンテンツ担当に向いた手順です。少件数の監視なら、月数千円程度から始めやすい構成です。

ゴールと所要時間
- ゴール: 指定キーワードの検索結果を毎日取得し、順位変動があったときだけ Slack に通知する
- 所要時間: 約 90 分
- 難易度: Lv2
前提
- Step 1 認証(ビジネス向け) が完了している
- n8n を使える
- Slack の Incoming Webhook か Slack ノードを使える
- 監視したいキーワードが 5 個から 10 個ほど決まっている
全体の流れ
- n8n の Schedule Trigger で毎朝実行
- Bright Data にキーワードごとの検索取得を依頼
- 結果から自社 URL の順位だけを抜き出す
- 前回値と比較
- 3 位以上動いたものだけ Slack に通知
手順 1: 監視キーワードを決める
最初は 5 個前後で十分です。例:
bright data競合分析 ツールseo 順位監視webスクレイピング ai価格調査 自動化
あわせて、自社サイトとして判定したいドメインも決めます。例:
example.com
www.example.com手順 2: n8n にスケジュールを置く
Schedule Triggerノードを追加- 実行タイミングを毎朝 8:00 に設定
- タイムゾーンを業務に合わせて確認
まずは手動実行で十分です。日次化は最後に有効化します。
手順 3: Bright Data を呼ぶ HTTP ノードを作る
HTTP Request ノードで Bright Data を呼びます。
- Method:
POST - URL:
https://api.brightdata.com/request - Header
Authorization:Bearer {{APIキー}} - Header
Content-Type:application/json
Body の考え方は次のとおりです。
{
"zone": "serp_api1",
"payload": {
"engine": "google",
"q": "ここにキーワード",
"language": "ja",
"location": "Tokyo",
"num": 10
}
}キーワードごとに回すには、n8n の Set ノードか Code ではない標準機能でキーワード一覧をアイテム化し、その 1 件ずつを HTTP ノードへ渡します。
手順 4: 自社順位だけを抜き出す
検索結果には複数の URL が含まれます。n8n では次の考え方で十分です。
- Organic results の一覧を見る
- URL に自社ドメインが含まれる行を探す
- 見つかったらその順位を保存
- 見つからなければ
圏外として扱う
出力項目はこの 4 つだけに絞ると運用しやすいです。
- 日付
- キーワード
- 順位
- 対象 URL
手順 5: 前回値を持つ
SQLite の代わりに、まずは次のどちらかで十分です。
- n8n Data Store
- Google Sheets
おすすめは Google Sheets です。チームがそのまま見られるからです。列は次の形が扱いやすいです。
| date | keyword | rank | url |
|---|
手順 6: 差分判定を作る
判定ルールの例:
- 昨日 5 位、今日 8 位なら
-3 - 昨日 圏外、今日 9 位なら
新規ランクイン - 昨日 7 位、今日 6 位なら通知しない
最初の通知基準は次のように決めると実務で使いやすいです。
- 3 位以上動いた
- 圏外から 10 位以内に入った
- 10 位以内から圏外になった
手順 7: Slack 通知を作る
Slack 通知は、要点だけが読める形が重要です。本文例:
SERP 順位変動アラート
- keyword: 競合分析 ツール
- yesterday: 4
- today: 8
- diff: -4
- url: https://example.com/seo-tool複数件ある日は、キーワードごとに 1 行ずつ並べるだけで十分です。
手順 8: まずは手動で 2 日分を試す
本番化の前に、次の 2 パターンで確認します。
- 手動で 1 回流し、保存先に記録されるか
- 仮の前回値を入れて、差分通知が飛ぶか
実務でのコツ
キーワードは欲張らない
最初から 100 個を回すより、「本当に見る 10 個」で始めたほうが定着します。
変動を見たいページを固定する
サイト全体ではなく、主要 LP や重要記事に絞ると解釈しやすくなります。
週次サマリも作る
日次通知だけだと流れやすいので、週末に「最も動いた 5 キーワード」をまとめると使われやすくなります。
次の一歩
検索結果の監視ができたら、次はページ本文を集めてナレッジ化します。